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Vague Blue。

管理人、蒼コの運営するオリジナル・APH小説中心のブログです。

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 先輩と君3話~最凶最低の負け~前編

三話 私~最凶最低の負け~ 前編

気づいたときにはもう遅い
分かっていた でも
不意打ちすぎるよ

忘れてた
ずっと
忘れようとしてた
一番重要なことを

気づかされた
目の前で

一番つらい方法で


ミーンミンミン
蝉が鳴く。暑苦しくて。いや、実際あついんだけど。汗でてきそう。
そんなアタシの前には
「絶景の勝負日和!!!いや~ま。負ける気しないし?あ。負けさえ用意されてないよな(笑」
叫んでいる人が居る。体育館の中心で。せめて愛を叫べばいいのに。あ、それも暑苦しいか。まぁ最後の方はあえて無視するとして
「勝負」だなんて。。。暑苦しいにもほどがある。
「先輩。なんでアタシまで居なきゃいけないんですか?」
「ん?そりゃ審判。」
「えぇ!?そんなもののために!?」
せっかく部活休みで学校も休みというこの文化祭代休に!!
「そんなもの・・・・?俺には一世一代のスベテをかけた勝負なんだよ!?」
「・・・・あぁそうですか」
圧倒されてしまった。
ここは体育館。学校の。で今日は文化祭の代休。全部活は休みか試合で学校の中に生徒はゼロ。
アタシの学校の文化祭は周りの学校よりもおそく七月にある。のでちなみに今は七月中旬。もういくつ寝ると夏休み。
期末テストもクラスマッチも先にしてしまう。そして文化祭に力を注ぐ。
そしてそんな文化祭も終わり、炎が消えきれない熱いやつ等だけは今度は体育祭に向けて。そのほかの普通の生徒はのほほんと夏休み
の計画をたてたり、公式戦にむけての練習などなど。。
個人個人毎日を楽しんでいる。
そして今日はバスケ部は久々の休み。なのに
なのになんでアタシは制服で体育館にいるのだろう?
まぁそれは先輩に呼び出されたからなんだけど。

ピピッッピピッッ
目覚ましがなってる・・・
七時半・・・・・?今日は・・・・月曜・・・?でも代休だったよ・・・ね
ガチャ。誰かが部屋に入ってきた。母さん?
「紗希、起きて。電話。」
エプロンをつけた母さんがだるそうに電話をもってきた
「先輩から。」
「・・・・先輩?」
どの先輩だろうか・・・バスケ部だとしても今日は部活はないし・・・遊びの誘い?
とりあえず受話器に耳を近づける。
「・・・もしもし」
「あ、芳管?」
男の声・・・この声は・・・・?
「誰?」
「俺。」
「だからだれ?」
「天才岬村先輩様」
「あぁ・・・・・え!?」
「なんで驚くんだ?」
「先輩なんでアタシの家の電話番号を?」
「ん?功冶。」
功冶・・・・?あ佐伯功冶(さえき こうや)先輩か。なら知ってるか。
(あ、佐伯功冶先輩はバスケ部の先輩で高校二年生。次期キャプテン候補。かわいい人。)
あれ・・・?でもなんでアタシにかけてきたんだ?
「先輩。アタシに何の用なんですか?」
「あぁ。八時半に学校の体育館に来い」
「・・・はぁ?」
「じゃ。」
プチ・・・・プープープー
え。なにそれ。いきなり?体育館?
え・・・まさかね。甘い期待が頭をよぎった。
・・・・・何か危ない想像してしまった。・・・なんでアタシが先輩と。絶対ありえない。ありえない。まず好きじゃない。・・・たぶん
時計を見る。七時四十分。いまはパジャマ。電車と自転車かバスで・・・・八時には家でないとまずい。
「・・・・もう」
文句をいいながらアタシは制服に着替えて学校へいった。

っとまぁこんな感じ。
ちなみに今はバスケの準備して。先輩はジャージで、アタシと二人きり。当然そんな想像通りにいくはずもない。
まぁ全然想像なんて当たらなくていいんだけど・・・。
紗希はまだこのとき自分がちょっと残念そうな顔をしているのに気づいていなかった。
「・・・・どうかしたか?」
不意に先輩に声をかけられて、少しビックリしながらさっきの考えを見透かされたかもと思い表情をかえた。
「い、いいや。なんか先輩の相手の人こないなぁって思って。」
「あぁ、もうちょっとで来るはずなんだけど・・・」
どんな人なんだろう?あ、でも先輩があんなに気合いれてるんだから、やっぱバスケ上手い人なのかな?
点数板を運びながら思う。ボールも用意した。あとは、タイムウォッチか。あ審判用の笛も。
次々と浮かぶ道具を用意しながら、ちらっと先輩を見てみる。
ノンスリーブの黒シャツに、黒ジャージ(半ズボン)。そして持っていたのかバスケットシューズ。そんな格好で
体操をしている。やっぱりいい筋肉してる。結構肩幅は中途半端だけど、筋肉はしっかり引き締まって青い血管が浮き出ている。
ちょっと魅入ってしまって目が合いそうになった。ドキリとしいて道具を運ぶふりして自然にそらした。
手伝ってくれてもいいのに。照れ隠しとゆうか、見とれてたことを自分の中で否定したくてそう思う。
しかし、本当にこういうところは全然な先輩だ。
はぁ、とりあえず準備は終わった。アタシも審判なので部室に置いてる新しいシャツとバスパンに着替えるか。
先輩は後ろで準備運動をしている。もうすぐ相手の人がくるのだろう。体育館の斜め下にある部室にいくため、先輩に声をかけて
一度体育館をでる。空が青い。少し風が出てきた。本当に「勝負日和」だ。前の風邪で一時期体力が落ちたが、もう大丈夫。
今日は、最高の審判をしてやるか。ふと、そう思った。



ガラガラ・・・  
チリンチリン
ドアを開けると中の冷気がもれて気温差を感じる。それと同時に今まで滲んでいた汗が引いていく。
そして入ったとたんに感じる竹のにおい。俺はこの瞬間がすごく好きだ。
「ただいまぁ・・・・」
「おうっっ!お帰り!」
今日も今日とて元気のいい親父の威勢のいい声。江崎拓史(えざきたくし)根っからの剣道大好き人間。
でもなんで俺より年取ってるのに俺より元気なんだ?
まったく。こっちはお使いに行ってやったのに。休日に!くそぉ。
大祐がまだ引ききれていない汗を拭きながらビニール袋を親父に渡す。
「おっコレコレ♪やっぱこれじゃないとな♪」
親父はビニール袋からジャイ○ントコーンを出して満面の笑みでうれしそうにしている。
40のいいオッサンが息子をアイスを買うために20分もかかる遠いコンビニへ使いに出すって・・・・。普通なのか?まぁ普通か。
とりあえず、大祐はそのビニール袋に入っているもう一つのアイスを袋からだし、食べ始める。
「いやぁ。やっぱ夏はコレだな!」
親父はなんだかアイスについて横で語っている。正直うざったいので「はいはい」と言いながら部屋に戻ろうとする。が親父に静止させられた。
ため息を吐き、しょうがなく親父の話を聞いてるフリをしてやる。
ちなみに今俺が帰ってきたのは家の店側。俺の家は代々剣道一家で防具店をしている。そんな由緒正しい防具店でアイスを立ち食いしてる
俺と親父って・・・まぁご先祖様がみたらカナリ怒りそうなものだ。
あぁそうそう。俺の入っている部活は当然家がこんなだから剣道部。そしてよくこの店に先輩とかが買いにやってくる。
正直部員ほぼ全員に家を知られているので急に訪ねられることもあり、かなり困っている。
今日はまぁ、来そうにないから大丈夫。そう思いまだビニール袋に入っている母さんの分のアイスを冷凍庫に入れなければと思い、親父の
話を中止させ、店の奥のレジ?見たいなトコを過ぎ、家に通じる戸を開けていると
ガラガラガラ・・・チリンチリン。
店の扉から女の人が入ってきた。
「こんにちはー」
女の人は顔をあげるとニコニコした顔で
「えっと・・・なんかいっぱい買うものがあるんですが、いいですか?」
と言った。正直綺麗な人だ。
ストレートパーマをかけた黒髪を背中まで延ばし姿勢がよく、少し身長は低めだが160cmくらいだろうか、バランスが取れている。
「はいはーい。全然いいですよ♪」
親父は営業スマイルか本物かよく分からないくらい笑っている。
「剣道はいつから?子供さんがなさるんですか?」
完全に営業トークである。まぁあんまり普通と変わらないが。
「私は昔ちょっとしていただけで。娘がいまやってるんですよ」
「へぇ。どこの学校ですか?」
「将道館です。あ、中学のほうの」
その女の人はさらっと行った。
「え?ウチの息子もそうなんですよ。」
「そうなんですか?あ、だからあんなに行かないっていってたんですね。なるほど。あ、あちらが息子さん?」
「あ、はい。息子の大祐です」
急にこっちに視線があつまる。どうしょうもないのでペコっと頭を下げた。
でも親・・・としても誰の親だ?親父が知らないって事は、あんまり集まりに来れないトコだよな・・・。
「・・・ちなみにどの子の・・?」
親父は何気なく女の人に聞いた
「真衣・・あ、中2の藤原真衣の母です。」
それを聞くと、親父は「あぁ!真衣ちゃんとこの!」
っといって納得している。
・・・・ん?藤原先輩?
そう考えて少しドキッとした。そして女の人の顔を見る。確かに・・・少し似ている。髪とか目とか。
「あ、そうそう。で今日は何を買いに?」
親父はまた営業トークに戻っている。
「えっと、竹刀二本と黒袴と・・・・・・サポーターを」
「また結構買われますね。」
「はい。初めてそんなにたってないし。あの子荒いとこあるから、竹刀とかすぐダメにしちゃうんですよ。」
苦笑ながらに藤原さん(名前わかんないからとりあえず)は笑った。
「そうですか。・・・でも見たところそんな感じはしないんですけど。あ、カーボン竹刀(壊れにくい竹刀)にしときます?」
「お願いします」と藤原さんが答えると親父も苦笑いしていた。まぁ確かに・・・・キレたらすごいな。うん。外見ににあわず。
「あ、刺繍何色にします?」
「えっ。あぁ、ん~と・・・・・・じゃあ青でお願いします」
藤原さんは先輩(真衣)から聞いてないのか少し迷って言った。きっと先輩は言い忘れたんだろう。
まぁこうゆうとこ疎いってゆうか間抜けなんだよなぁ。
横では親父が作業をしながら器用に話している。
俺はいてもしょうがないな。そう思ったら手にアイスを持っていることに気づいた。
少し重くなってビニールに結構な水滴がついている。
俺はダッシュで冷蔵庫へ走った。


準備をして今もう30分たった。なかなか来る気配がない。っと言うか相手の人をアタシは知らない。
予想としては先輩があそこまでなんか必死?っぽくなってるとこから男子の同級生なんだろう。うん。
知らなくてもいいけれど、なんとなく知っておきたいので聞いてみる。
先輩はバスケットゴールのリングをみつめたまま、ぼーっとしていた。
「先輩」後ろから声をかける。
ビックリすることもなく、自然に先輩は振り返った。
「ん?何?」
そういった時の先輩の微笑がなんともいえないくらいカッコいいと思えた。
ってん!?いや、そんなことはないない。
そう思い顔を横に振るアタシを見て先輩は頭の上に「?」がでていそうな表情でいった
「・・・・なん?」
「えっ。あ、あの対戦相手ってどんな人なんで・・・・」
「秘密☆」
即答だった。
その質問をされることを予想していたんだろう。
「何で秘密なんですか?どうせ来るからすぐわかっちゃうのに。」
「じゃあ来たときみりゃよくね?今言うより、本人きたほうが分かりやすいやろ。」
・・・まぁ確かにそうなんですけどね。
聞いてもしょうがないか。どうせ来るんだ。それを待った方がいい。
先輩が体育館にある時計を見て小さく「よし。」っといった。
そしてウォーミングアップに使ってたバスケットボールを直し、体育館の入り口へ歩いていった。
・・・・・え!?ちょっとまさか帰るとかじゃないよね!?
急いでアタシもボールを直し先輩の後を追った。

「ちょっっ先輩っ。」
走って先輩を追う。
先輩はアタシの声が聞こえていないのかスタスタと歩いている。
待ってくれたっていいのに。。。
思いが通じたのか体育館を出てすぐある結構な規模の駐輪場の真ん中くらいで先輩は止まった。
先輩の前には二人の人が居る。
アタシを待ってくれてたわけじゃないのか。ま、そんな性格でもないよね。
分かっていながらも少し残念に思っている自分がいる。
何でかわからないけど。あ、惚れてはないから。絶対。
追いついたところで、二人の人が見えた。
一人は高3の人?サブバックの色と外見から見て。
身長は岬村先輩より結構高くて、男らしい(決しておっさんではない)顔をしている。
何か・・・「守ってやる!」タイプ?
もう一人は・・・・真衣ちゃん!?
この前風邪で倒れそうだったとき助けてくれた真弥(元小の後輩)の後輩だ。
まさか・・・この二人が相手?いや、真衣ちゃんはないだろうな。おとなしそうだし。
そう思いながら先輩の隣に行く。
「あ、来た来た。」
「先輩なんであんなに歩くの早いんですか。」
「ん?足が長いから☆」
「うそでしょ?」
「うるせぇ」
少し傷ついたのか「けっ」とか言っている。まぁいつものことだ。
前を見ると真衣ちゃんと高3の人は笑っている。
少し恥ずかしくなった。
先輩は全然何も考えていないようで「あっそうそう」っとかいってサラッと話をかえた。
「コイツが今日審判してくれるんだ。名前は・・・・」
「芳管です。」
何か出て来そうになかったので自分で言った。この人アタシの名前覚えてんのかな。
「お久しぶりです」
真衣ちゃんがにっこり笑ってお辞儀をした。
やっぱりこの子の笑顔はかわいいなぁっと思う。
「あれ?お前ら知り合いだったの?」
先輩が少し驚いた顔で真衣ちゃんに言った。
「この前いろいろあったんですよ~。」
「ふーん。ま、いいか。」
そんなに興味はそそられなかったらしい。
今度はもう一人の先輩が口を開いた。
「俺はこのバカと同じ剣道部で同じクラスの小久保。よろしく」
「よろしくお願いします。」
ペコッとお辞儀する。
ん?・・・・剣道部?初耳なんだけど。
何か見たことあると思ったら、、、岬村って剣道部主将じゃん!?案外すごい人だったんだ。。
アタシの学校はスポーツは結構強い方で特に、バスケ、剣道、柔道、テニス、弓道、野球が盛んだ。
まぁ特にってだけで他の部活も弱くはない。
あの剣道部の主将ならバスケの上達ぶりも納得がいく。
ってことは真衣ちゃんも剣道部だよね。真弥も剣道部だからそっちも繋がった。でもなんで今日真衣ちゃんは来たんだろう?
「じゃっ行くか」
先輩が先頭で真衣ちゃんがその横に行き体育館へ戻る。
すると、まぁ自然とアタシと小久保先輩が並ぶ。
何か話しないと気まずいなぁっと思っていると小久保先輩が小声で聞いてきた。
「今日また岬村無理言ってつれてこられたんじゃない?」
んー遠からず近からず・・・・。
とりあえず笑って返した。
「まぁ・・・いつもですから」
「苦労かけちゃってるな・・・ごめんね俺の監督が不届きだった」
謝られてもどう返せばいいのか分からないけど、きっとこの人も結構岬村先輩に苦労かけられてるんだろう。いわゆる同類だ。
「先輩も苦労してるんですね」
小さな労りの言葉に小久保先輩は少し驚いていた。そして「うん。そうなんだよ」と苦笑した。
体育館が近づいている。
勝負が近づいている。


「じゃあ領収書書きますね。奥様の名前でいいですか?」
「はい。えっと藤原咲宮(ふじわら さく)です。花が咲くの咲くに宮です。」
「そうですか。分かりました」
営業スマイルを忘れないように拓史は頬を使い笑顔になる。
そして領収書にさっき言っていた名前を書く。
サラサラとペンで書く。
「・・・・・・ん?」
一点疑問が頭の中に浮かび上がった。
「どうかしましたか?」
拓史は自分が気付かないほど本能的に笑顔を完全に崩していた。心底驚いた顔をしていた。
それを心配したか疑問に感じたか咲宮は不安そうな顔をして拓史を見ている。
すると拓史は自分の頭の中で考えることせず、ただ頭に浮かんだ言葉を発していた。
「奥様の旧姓は?」
「え?」
唐突で予想外の質問に咲宮は戸惑いながら答えた
「和真(かずま)・・・ですけど。それがどうかしましたか?」
咲宮の表情が曇る。何かいけないことでもしたのかと自問自答しているように。
拓史は考えた。
和真咲宮・・・・頭の中でその名前を待っていた、のだろうか?何かとても大切な名前な気が・・・・
口に出して「和真咲宮・・・」と言ってみる。
「あ!!!!!!!!」
瞬時にピンときて声をだしてしまう。
当たり前のように不思議そうに不安そうに見ていた咲宮はビクッッとなりすごく驚いている。
「あ、あの・・・・」
もっと不安になったのか咲宮がたずねる。そしてその様子にやっと気付いた拓史はしまったと思った
「あ、すいません。急に大声出しちゃって。」
「いや、いいんです。でもどうかしたんですか?」
「・・・・・咲宮・・・ちゃんだよね?」
「え?」
咲宮は急にちゃん付けで呼ばれ何がなんだか分かっていないようだ。しかし咲宮のなかにはこの声このトーンで名前を呼ばれたことが
昔、あったような気がしていた。
(誰・・・・だったかな?)
目の前には娘の後輩の保護者がいる。ここは防具店で。江崎さんで・・・。
「私の旧姓は佐久間ですよ。親が離婚してね」
拓史はふっと笑ってそういった。咲宮の中で「佐久間」という名前がめぐる。
そうすると一人、頭にうかんできた。
目の前の拓史を見る。そういわれれば・・・・・・似ている気がする。中学時代の先輩に。
「もしかして・・・・・・拓先輩ですか?」
「うん。そう。こんなとこで会うとはね。いやー見たことある顔だとおもった」
拓史はにっこりと笑っている。営業スマイルとは別の本当の笑顔だった。
「驚きましたよ。まぁいつかは会うかなぁって思ってましたけど。でも変わってませんね。奥さんは・・・・?」
「倖だよ。お前と同級生だった。連絡はとってなかったみたいだな。いやー驚いた♪」
「あの子幸せになれたんですね。ずっと心配してたんですよ。あんなことがあって・・・あの、ありがとうございます」
「いいよいいよ。それに咲宮ちゃんがお礼いう事じゃないし。俺も倖に惚れてたからさ。なんなら会う?もうちょっとしたら帰ってくるよ」
「そうですか。そうさせてもらいます」
咲宮は悲しいようなでもうれしいような昔ながらの変わってない笑顔で言った
拓史はそれを見てより懐かしいと思い、にこやかにおもった。
「苗字が藤原ってことは・・・旦那さんは?」
「覚えてないですよね・・・・同じ学校の一個上の藤原弘(ふじわらひろ)ですよ。」
その名前を聞くと少し拓史の顔がゆがんだ。
「藤原弘・・・・?まさか・・・・あの変わり者の?」
「変わり者・・・まぁ確かに変わり者ですけど、いい人ですよ」
拓史は「ふーん。そっか。藤原か・・・」と言って少し考えるといきなり質問した。
「好き?」
「え!?す、好きですよ?」
いきなりの質問に戸惑ったのと照れたので咲宮の顔はほんのり赤くなった。
それに納得したのか、「うん」っとうなずいて拓史は
「まぁそうじゃなきゃ結婚して子供つくらないわな。」
とニシニシ笑いながら咲宮を見た。
そうするとどうゆう想像をしたのか、咲宮は、もう少し顔を赤く染めて
「ま、まぁそんなんですけど・・・」
っとノロけた笑顔を見せた。
その傍ら拓史は少しさびしそうな顔をして
「もう、あいつのことはふっきれたのか」
そう、拓史以外には聞こえない声で言った。
そして咲宮に気付かれないうちに、また笑顔に戻り話を変える
「そういえば、真衣ちゃんえらい肉付きとゆうか筋肉がいい形してるけど、何かしてたの?」
これは、変態な目で見たわけではなく、剣道家としてみた客観論である。が、咲宮には別の意味で取れたらしく
「先輩。。。。。私の娘をそんな目でみてたんですね。。。。」
目を細めてすっごく分かりやすい軽蔑の目を拓史にむけた。
それに気付いた拓史は溜息をつき「こいつもまだまだ考えがたらんな」っと思いつつ弁解をする。
「だーかーらー。俺はそんなに変態じゃない。ただ、剣道とかスポーツをしている者としての意見だ」
咲宮は若干きょとんとして「なるほど~」と納得した表情をみせた。
「それならそうと言ってくださいよ~」
「いや、最初からそういってるから。誤解したのはお前」
「えっっ。。。。とまぁ私が誤解したかもしれないのは置いといて。」
置いといていいのかよ。それも誤解したのをまだ認めてない。この微妙なプライドは前から変わってないな。
いろんなところに心のなかで拓史が突っ込んでいる間に咲宮はさっさと話を進めていた。
「そうそう。小学校のときにバスケをさせてましたよ。」
そういわれて話が戻ったのに気付きとっさに拓史は頭を切り替える。
「だからあんなにいい筋肉してんだな。でもなんでそれなら剣道部に?」
すこし苦い顔をして咲宮は言う
「怪我ですよ。全然治るのだったんですけど何日か休むと体力とか取り返せなくなって。そのチームがまた結構強かったから、
足手まといになるのが嫌だったんでしょうね。それでバスケと距離とっちゃったみたいです。」
「そっか。。。結構強いってどのくらい?」
「全国大会準優勝ですよ。」
「・・・・・・は?それは結構強いじゃないぞ。。。かなり強いじゃないか?」
「まぁそうとも言いますね。」
「・・・・・・そうか。もったいないな。。」
拓史は天井をみて、そんなことがあったのかと思った。
あの子が怪我程度で辞める子だとは思えないが何かイロイロあったんだろう。
拓史はふと思った
「そういえば今日真衣ちゃんは?」
「あぁ、何か先輩と遊ぶ~。っていって朝早くから出てましたよ。なんでかバスケの準備をして」
「バスケで遊ぶ?」
「でしょうね。無理しなきゃいいんですけど・・・・あの子カッとなると体とか考えませんからね」
「確かに。それは剣道でもありますね」
二人は向い合い笑った。
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